高村光太郎が、花巻郊外で生活していた高村山荘を訪ねた。
宮沢賢治によって花巻に縁を得た高村は、戦争中花巻に疎開し、その後この地に移り住んだ。
山口にという土地にあったことから、当時は山口山荘と呼ばれていた。
写真で見たことはあったが、山荘というにはあまりにも粗末な作りに驚いた。
晩年の7年間、この東北の地の森の中に、一人で生活していくのは、よほど大変なことだったと思う。
それでもこの地を愛し、愛された高村は、死ぬ直前まで、ここに戻りたがっていたという。(仕事の関係でアトリエのある東京で亡くなった)
賢治が思い描いた「小さなかやぶきの小屋」で「雪にも…」負けない生活を、実現させているように、ふと思った。