夏泊(なつどまり)という素敵な名前に惹かれ、雨の中足を伸ばすことにした。
「誰がこんな素敵な名前をつけたんだ?! 春でも秋でも冬でもない。夏なんだよ。」とわけのわからないことをつぶやきながら、傘をさして歩いた。
こんな時に写真を撮るのは至難の業である。それでも、片手で持ってシャッターを切る。いいのかこれで?
それほどまでに、夏泊に当てられていた。
腰までの茂みに溜まった水滴をジーンズが吸い取る。シューズの中は、すでにグッショリしている。
山の三角点には到達できたが、その先となると、もはや道が見えなくなりかけている。
10分ほど粘ってはみたが…断念した。
Wikiによれば、「夏泊」はアイヌ語の「ネトゥトマリ」が元になっているそうだ。その意味については書かれてなかった。
今日の遊歩といい、夏泊の語源といい、いい所まで行ってはいるのだが、釈然としない終わり方で、なかなか納得できていない。